夫から離婚を切り出されたけど、離婚したくない(女性・28歳)|夫婦のすれ違い対処法

こんにちは。夫婦カウンセラーの緒方リサコです。

相手から突然離婚を切り出されたというご相談をいただくことは少なくありません。

離婚を切り出されたらだれでも戸惑ってしまうでしょうし、納得できないと憤ることもあると思います。

今回は夫から突然離婚を切り出されたという女性のご相談を例に、夫婦のコミュニケーションのあり方やすれ違いに対する向き合い方についてお話しします。

28歳女性・Nさんからのご相談

学生時代から6年間交際していた1つ年上の彼と、2年間の同棲生活を経て一昨年入籍しました。

最近、夫の様子が少しよそよそしく感じることがあり、おかしいなと思っていたところ、離婚したいと突然切り出されました。

私が洗濯の仕方など生活の細々したルールを夫に押し付けたり、コロナ禍で会食に行くことに文句を言ったりしたことで、不満を抱いていたようです。

子どもに対する考え方の違いから喧嘩になることもあり、夫はこの話題を避けるようになったと言っています。

私は一人っ子なのですが、海外勤務している父がコロナの影響でなかなか帰国できず、実家に1人で暮らす母が不安を口にすることが多かったので、この半年ほどは毎週末帰省して母と過ごしていました。

帰省するときは必ず夫の了承を得ていましたが、夫婦で過ごす時間が減るにつれ、最初は一緒にいられず寂しかった気持ちが、「一緒にいないほうが口うるさく言われることもないから楽だな」という気持ちに変わっていったそうです。

夫がそう思っていたことを初めて知り、正直なところ、どうして今まで言ってくれなかったんだろうという気持ちです。

心から謝り、態度や行動も改善しようと努力していますが、離婚したいという夫の意思は変わらないようです。

私としては、話し合いを重ねて関係を修復していきたいと思っており、離婚に応じたくはありません。

1.夫婦のコミュニケーションを振り返る

夫が不満を抱えていたことを、離婚を切り出されて始めて知ったというNさん。

交際期間を含めると8年間ともに過ごしていたわけですが、お互いに自分の伝えたい気持ちを相手に伝わるように伝えられていたでしょうか。

まずはこれまでの2人のコミュニケーションを振り返ってみましょう。

信頼関係を築くための会話はできていた?

若くして結婚すれば、その先夫婦として過ごす時間は50年くらいありますから、さまざまな問題に直面します。

子どものことや仕事のこと、親の介護のことなど、そう簡単には答えの出せないことに向き合い、協力して乗り越えていく必要があります。

夫婦の間にしっかりした信頼関係が築けていれば、お互いに何でも正直に話し合えどんな状況でもしなやかに対応していけると思います。

信頼関係があれば、お互いに何でも正直に話し合えることができてきます。

Nさんご夫婦は学生時代からお付き合いされ、結婚されていますが、『交際期間が長い』=『お互いのことを理解し合っている』とはかぎりません。

学生の頃はお互いに共通のコミュニティや話題があり、話は尽きなかったでしょう。

ですが残念なことに、そうした会話だけではお互いの理解を深めることにならない場合もあります。

自分の正直な気持ちを伝えあう一歩踏み込んだ会話をしていくことでこそ、信頼関係を継続し続けることができると私は思っています。

相手の気持ちを汲み取れていた?

「離婚を切り出されて初めて夫の本音を知った」とNさんがおっしゃっていることから、旦那さまはたとえ不満があったとしても口にせず、相手に合わせる傾向のある方なのかもしれません。

そうした旦那さまだからこそ、生活全般のルールも含め、Nさんが快適な日々を送ることができていたのかなと思います。

Nさんとしては、自分の要望を受け入れてくれる優しい旦那さまが、実は不満を抱えていて、離婚を切り出すほど気持ちが離れてしまったことにどんなにか戸惑われ、憤りを感じられていることか。

突然離婚を切り出す前に、どうして本音を話してくれなかったのだろうと思われるのも無理はありません。

その一方で、いつも要望を伝えられる旦那さまの気持ちに思いを馳せることがあれば、もう少し早い段階でお二方のすれ違いに気づくこともできたのかなと思います。

例えば、旦那さまの気持ちからすると、Nさんがお母さまのために毎週末帰省することについて、口では「いいよ」と言いながらも、自分はないがしろにされているのかなと感じたり、Nさんにとって自分は必要ないのかなと思ったりなど・・・

お互いを思いやるコミュケーションをとれることが大切なのではないでしょうか。

2.パートナーの気持ちを理解し、よりよい道を探る

離婚には応じず、関係修復の道を探りたいというNさんですが、旦那さまはどのようなお気持ちなのでしょうか。

Nさんの旦那さまの思い

妻が態度を改めようとしてくれているのは分かりますが、妻を愛しているという気持ちはもうありません。

妻は「結婚して2年しか経っていないので親やお祝いしてくれた人に申し訳ない」と離婚を拒否していますが、私と一緒にいたいというより、結婚生活を手放したくないのだと思います。

「関係を修復したい」と言いますが、結局は私の気持ちなどどうでもよく、自分にとって都合のいい関係を続けたいだけなのではないでしょうか。

このままではいつまで経っても進展しないので、早々に別居したいと思っています。

夫婦関係を修復することはできそう?

Nさんは話し合いを重ねて関係を修復したいとおっしゃっていますが、旦那さまにはそうした気持ちはなく、離婚の意思は固いようです。

旦那さまは、Nさんが自分を愛しているから関係を修復したいのではなく、結婚生活を手放したくないだけなのではと感じられているようですが、Nさんの気持ち・真実はどうなのでしょうか?

もし、Nさんの旦那さまに対する気持ちが結婚への執着なのだとしたら、関係を修復することは難しいでしょうし、たとえ離婚に応じなかったとしても心が満たされることはないと思います。

『執着』とは自分の心が何かにとらわれている状態です。

もしそのような気持ちを持って日々生活していると、自分自身のエネルギーが低くなっているので結果的にご自身の心身の健康を損なうことになりかねません。

Nさんが離婚に応じたくない正直な気持ち・真実は何なのかに向き合っていただけたらなと思います。

自分のためにどうしていくことが最善?

離婚に納得できないというNさんの気持ちはよく理解できます。

と同時に事実を見ることは関係修復の可能性を高めるためにも、とても大切になります。

長いお付き合いの末結婚されたご夫婦ですから、楽しかった思い出がたくさんある中、旦那さまは離婚したいと思っていられる、それが事実です。

今起きている出来事をスクリーンに映し出して観客として見たとき、スクリーンに映る自分にどんな言葉をかけてあげたいでしょう。

またスクリーン上の男性をどのように感じるでしょう。

3.相談者がこれからできる、すれ違い対処術

Nさんご夫婦の気持ちがすれ違ってしまった大きな要因は、お互いのコミュニケーション不足だったように感じます。

例えば生活のルール1つにしても、話し合いのもと、お互いが納得し気持ちよく実行できることを決めていかれると良いですよね。

とはいえ、決めるにも相手がなかなか自分の気持ちや考えを話そうとされない時は、自分が良いなと思ういくつかの選択肢を出しそこから選んでもらうのも良いかもしれません。

旦那さまは喧嘩になるので子どもの話題を避けるようになったとおっしゃっていますが、相手の考えを尊重し、相手の話を受けとめ、聴くことで、『話し合う』になっていきます。

夫婦関係に限らず、生きていく上でコミュニケーションは必要不可欠です。

自分のことも相手のことも大切にしながら、「自分もOK、相手もOK」というコミュニケーションを心がけ、より良い人間関係を構築し、その中で今後の人生を豊かにしていっていただきたいと思います。

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ABOUT US
夫婦カウンセラー緒方リサコ
47歳のときに22年間の結婚生活にピリオドを打ち、子連れ離婚する。熟年・調停離婚になったことから息子の心理状態に影響し、親子関係が悪化。これを機に、アドラー心理学(親子関係・家族関係)、発達心理学(主に児童・青年心理学)を学び実践をスタート、息子との関係を改善させる。その後、カウンセリングを始め、さらにパートナーシップについての独学を続ける。 離婚から5年後の52歳で、新しいパートナーとステップファミリーとなることでの日々の充実や成長を経験し、パートナーシップの大切さを自分自身でも強く実感する。長く幸せなパートナーシップを築くためのサポートができたらとピリアロハカウンセリングを設立。現在は東京代々木のカウンセリングルームを中心に活動。