恋愛カウンセリング 29歳女性
依存彼氏と別れたいのに、別れられない…という女性は案外多いもの。その背景には、家族構成や兄弟関係が深く関わっていることがあります。今回のNさんもまさにその傾向が強かったため、健全なパートナーシップを築くうえで欠かせない2つのことをお伝えしました。
ご相談者さまの簡易プロフィール 年齢:29歳 職業:セラピスト 家族構成:上京後一人暮らし 両親は健在 兄弟関係:3歳下の妹 |
ご相談者さまの状況
短大卒業後上京し、事務職につき会社員として東京でスタートする。
人間関係を含む職場の環境が合わず、体調を崩してしまう。
このことをきっかけにボディーセラピストの勉強をし、
退職した後サロンでセラピストとして新たな仕事に励んでいる。
上京後出会った男性と5年間同棲をしていたが、男性の借金の肩代わりをしたり、
暴力もふるわれるようになり、彼といることが非常にストレスになってきた。
にもかかわらず、ここでもし別れたらストーカー的行為をされるのではないかと、
その恐怖から別れたくても別れられないとのことである。
もう一つ別れられない理由として、
そんなことをする自分は人として,
情け知らずなのではないかという思いもあるようである。
『別れても良いのかを自分で決められなくて』
ということで、ご相談にみえる。
カウンセリングでの対応
健全なパートナーシップは、
両者が対等であることによって成り立つことを説明する。
まずは、現在の状態は、
男性がNさんに『依存』していて、
対等ではないことに気づいてもらう。
次にNさんが望む状態を確認したところ、
『スムーズに別れたい』ということだった。
私の今までの経験からこのような場合は、
男性にNさんの別れたい意思を感じられてしまうと、
Nさんがますます危険になるのはみえている。
なのでNさんの身の安全を確保するため、
早急に転居とサロンの移動を勧める。
職場の理解もあり、
引越しもサロンの移動も無事に終わりひとまずホッとした。
今後のことをゆっくり考えられる安全な場所を確保したので、
盛んにくる誹謗中傷のメールへの対処や、今後このようなことにならぬよう、
どうしたらいいかを話し合う。
人としてどんなに酷い男性であったとしも、
男性一人ではNさんと同棲することはできない。
つまり
- Nさんが自分で選んだ男性であるということ
- Nさんが同棲OKの意思表示の上で成り立ったということ
を、認識しておく必要がある。
さらに、
- 彼の何に惹かれたのか
- 彼の何に自分が満たされたのか
をNさんの中で明確にしておかないと、
今後また、今回のようなパターンになってしまう可能性が大きい。
Nさんは女姉妹の長女なので、
自分がしっかりしなければという考えを、
とても強く持っている。
そのような人は、
- この人には私が必要
- 私が面倒をみてあげなければ、この人はダメになる
と思い、母親的な世話をすることで自分のニーズを満たすことが多々ある。
なのでNさんが別れられない理由として、
『自分が情け知らず』ということを言っていたのもうなずける。
人間関係は『類友(るいとも)』とも言われるように、
『鍵と鍵穴』『フックとフックかけ』の間柄なので
自分が変わることによって、出会う相手も変わってくる。
なので自分を変えつつ、
Nさんが健全なパートナーシップを築くために、
他のご相談者さまと同様に、
- 男女の心理の違いの知識の獲得
- パートナーシップのためのコミュニケーションの基本
(対立ではなく対話、攻撃ではなく調和、他者の否定ではなく尊重)
を現在の状態に合わせて説明し、
カウンセリングを進めていく。
カウンセリング後の状況
もともと知人であったNさんが、
上記のようにカウンセリングを行った後に、
私も知っているNさんのパートナー、Tさんを連れてプレマリッジカウンセリングにお越し頂いた。
その後の状態は下のプレマリッジカウンセリング事例からお願いいたします。