個人カウンセリング 39歳女性
こんにちは、カウンセラーの緒方リサコです。
今回モニターにご協力いただいたのは、結婚10年目の女性(39歳)です。夫婦関係の修復を希望していた彼女は1回目のカウンセリングでお伝えしたことをすぐに実践して、見事に望んだ結果を手に入れたといいます。しかしその後『まだ夫への怒りがおさまらない…』ということで今回ご相談にみえました。
彼女だけでなく、夫を許すことができずに苦しんでいる女性は多くいらっしゃいます。原因は「家庭に無関心」「浮気をした」「家の中での言動がひどい」など様々ですが、もしあなたも同じような気持ちを抱えているとしたら1つの事例として参考にしていただければと思います。
ご相談者さまの状況・お悩み:いまだに『許せない』夫の浮気
女性からのご相談で『夫婦関係を修復したいが、未だに夫への怒りがおさまらず責め続けてしまう…』という内容はとても多いです。そしてこのような場合、彼女たちは夫を責めながらご自分のことも責めてしまっています。
Mさんも同じような状況で悩まれていたため、今回のカウンセリングでは「怒りの感情」をテーマにお話させていただきました。
次にカウンセリングの一部をご紹介しますが、Mさんの最初の一言にご注目ください。怒りの裏側にある彼女の本当の気持ちがお分かりいただけるのではないでしょうか。
カウンセリングの内容:こんなにも夫にイライラしてしまうのはナゼ?
Mさんのカウンセリング内容の一部をご紹介します。
Mさん
「こういうことがあった夫婦って、将来笑い合えるんですか…?」
カウンセラー緒方
「合える、それは合える。なぜなら、こういう事がないと気づけない2人だったから。しばらく経ったら(ご主人は)あの時あんな事があってMには本当に嫌な思いさせちゃったけど、でもお陰様でどんなにMが大事か分かったよ、って。
Mさん自身も、色々言い過ぎて2人の関係どうなっちゃうんだろう?っていうくらいギリギリのところまでいったけど、でもそのおかげで気づかせてもらえた、って。
そうしてお互いに『ごめんね、そしてありがとう。これからもよろしくね』っていう風になれるよ。
…(省略)じゃあ、小さなことでも何でも良いんだけど。今のままだと、この状態が続いちゃうわけじゃない?今日から何をちょっと変えてみる?」
Mさん
「ん〜言葉尻というか、イントネーションかな。(主人に対して)すごく強く言ってしまうので…」
緒方
「そっかそっか、怒りからの言葉になっちゃってるのね」
Mさん
「これからは感情をそのまま言葉にするんじゃなくて、その裏を考えてみようかなと。先生がさっき言っていたように、怒りの感情の後ろにある本当の自分の気持ち(嫉妬や悲しみ)に気づいて、それを言葉にしてみようかな…。
同じ『ふざけんじゃない!』っていう気持ちでも、きっと主人の受け取り方も変わると思うので。私の気持ちを考えてくれるようになるというか。
そうすることで、今日本当に知りたかった『怒りをどうすれば良いのか?』ということに繋がるのかなって」
ご相談者さまのカウンセリングのご感想:キリキリしていた心が一気に楽になりました
「先生に会ったのは今日で2回目で、1年前にお会いした時には先生からいただいた言葉が救いで。それを守って自分が望んだ結果を手に入れたものの、調子に乗ってしまって…。
今回は私の性格や人となりを冷静に話していただいて、もの凄く思うことがたくさんありました」
カウンセラー緒方のカウンセリングの感想:気づいてほしい、怒りの裏側にある本当のキモチ
「Mさんは笑顔がとっても素敵な女性です。しかしご主人にはその笑顔を見せるどころか、事あるごとにキツイ言い方をしてしまう…とのことでした。
彼女の今回のテーマであった『怒り』という感情は、アドラー心理学では二次感情といわれています。つまりその前に一次感情(悲しみ、寂しさ、嫉妬、不安など)があるということです。その気持ちにまず自分で気づいて、怒りではなく一次感情をそのまま相手に伝えると、喧嘩腰にならず相手も理解しようとしてくれます。
このようなお話をしたところ、Mさんはご自身の本当の気持ちに気づかれたようです。(動画でもお話していた通り)怒りの裏側にある彼女の正直な気持ちをご主人に表現されていけば、きっと心地よい夫婦関係が築かれていくと思います。」