会話のない夫婦の関係改善方法【夫婦カウンセリングケーススタディ3】

【夫とは他愛もない会話もできないほど上手くいっていません。夫ともっと楽しく過ごしたいと思っています。関係改善のために、夫婦間の効果的なコミュニケーションの取り方について教えてほしいです。】
(東京都 Hさん[40歳] )

こんにちは、夫婦カウンセラーの緒方リサコです。

Hさんのように、夫婦間のコミュニケーションに悩んでいる女性は少なくありません。
他にも似たような相談が寄せられました。

<例>
・なぜかいつもケンカになってしまい、改善どころか悪化してしまった
・夫との会話がつまらない・長続きしない
など

お互いがより幸せな時間を過ごせるよう、積極的なコミュニケーションを心掛け、夫婦関係を深めようとすることはとても大切なことですね。
しかし、コミュニケーションには 《効果的》《非効果的》があるということを意識していただきたいのです。
多くの方が『良いコミュニケーションを取りたい』と考えているにも関わらず、思うように改善されなかったり、逆に悪化させてしまうのは、 《非効果的なコミュニケーション》をしてしまっていることが原因としてあげられます。

夫婦関係の改善を図るためにも、効果的・非効果的コミュニケーションの違いをきちんと知っておくことが大切です。

では、効果的・非効果的コミュニケーションとはどういったものか。

実際にカウンセリングを受けられたHさんには詳しくお伝えしましたが、ここでは特に重要とされるものをご紹介します。

●夫婦間において特に<効果的>なコミュニケーション

1.寛容に構えて相手の意見を尊重し、理解して話を最後まで聴くこと

2.自分がどう感じたかを伝える ”I ” メッセージ
※Iメッセージの『I』とは『私』の意味。つまり『私』を主語としたメッセージ。
逆に『あなた』を主語とするYOUメッセージがあります。
…例…
相手にちょっと席をはずしてほしい時
I 『(私は)席をはずしてもらえると助かる』
YOU 『(あなたは)席をはずして』

例のように「私」を主語にして気持ちを伝えると、相手もイヤな気持ちにならず、素直に聞き入れてもらえるようになります。

●夫婦間において特に<非効果的>なコミュニケーション

1.相手の話を聴くより、自分の意見を優先させる

2.相手の見解を否定して議論する・相手を裁く

また、もうひとつ夫婦間の関係改善における大事なポイントがあります。
それはカウンセリングでもよくお伝えしていますが、パートナーシップにおけるコミュニケーションの基本の3つです。

【対立ではなく対話】 【攻撃ではなく調和】 【否定ではなく尊重】
※ハワイの《ホオポノポノ》という問題解決法から取り入れています。

先ほどの効果的・非効果的コミュニケーションを比べてみると、この【対話・調和・尊重】の大切さも見えてきませんか?

Aさん自身も、カウンセリングにて効果的・非効果的コミュニケーションや【対話・調和・尊重】の大切さを認識され、これまでのご自身のコミュニケーションを振り返り、改善点を見つけることができたようです。

しかしながら、今回コミュニケーションについての基本を知り、改善方法を見つけたからといって、すぐに結果が期待できるわけではなく、時間をかけていくものとなります。

カウンセリングの数日後、ご主人との関係改善に取り組むHさんから次のようなお話がありました。

ある日、ご主人から『残業で帰りが遅くなる』と連絡がありました。

その翌日、Hさんはご主人のカバンの中から居酒屋のカードを発見。
問いただすと「行っていない」という答えがかえってきたそうです。
Hさんは不審に思っていたところ、ご主人から『実は居酒屋に行った』と謝罪の手紙をもらった、とのこと。

夫婦関係改善のためのカウンセリングを受けている最中なのに、嘘をつかれたことに大きな怒りを感じたそうです。
しかし、その後も謝罪を続けるご主人。何度もメールを送ってきたり、帰宅後すでに就寝しているHさんを起こして謝るなどの態度に、《自分に対してではなく、夫自身のために謝っている》と感じてしまったHさんは、怒りの感情をコントロールできずに大爆発。

手あたり次第に物を投げながら、攻撃的に感情をぶつけてしまったそうです。

数日後、Hさんは気持ちを整理して、謝罪や素直な気持ちをメールで送りました。

このような取り組みは、Hさんの40年という長い人生の積み重ねの改善《自分を変える》という作業なので、変化の途中で様々なことが起こるのも当然です。

現段階では、とっさの感情をコントロールできなかったHさんですが、コミュニケーションについて理解できているからこそ、その後、冷静になりご主人に正直な気持ちを伝えることができました。それは、きちんと効果的なコミュニケーションを心掛けてご主人と向き合いはじめていることの表れです。

お互いの見解を正しく聴き、否定せず、尊重し合いながら対話を繰り返していけば理想とするパートナーシップに近付いていくことができます。

このようなことからも、大切なコミュニケーションの基本は、やはりこの3つ。
【対立ではなく対話】 【攻撃ではなく調和】 【否定ではなく尊重】

まずは意識して、非効果的なコミュニケーションの 【対立】【攻撃】【否定】を避けること から始めてみてください。

そして、少しずつ効果的なコミュニケーションを取り入れながら、心地よい夫婦関係を築いていきましょう。

ABOUT US

夫婦カウンセラー緒方リサコ
47歳のときに22年間の結婚生活にピリオドを打ち、子連れ離婚する。熟年・調停離婚になったことから息子の心理状態に影響し、親子関係が悪化。これを機に、アドラー心理学(親子関係・家族関係)、発達心理学(主に児童・青年心理学)を学び実践をスタート、息子との関係を改善させる。その後、カウンセリングを始め、さらにパートナーシップについての独学を続ける。 離婚から5年後の52歳で、新しいパートナーとステップファミリーとなることでの日々の充実や成長を経験し、パートナーシップの大切さを自分自身でも強く実感する。長く幸せなパートナーシップを築くためのサポートができたらとピリアロハカウンセリングを設立。現在は東京代々木のカウンセリングルームを中心に活動。
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