こんにちは、夫婦カウンセラーの緒方リサコです。
もしあなたが離婚経験者もしくは将来離婚を視野に入れていられるとしたら、離婚後をどのようにお考えでしょう。
「もう結婚なんてこりごり」
「直ぐにでも再婚したい」
「チャンスが有れば再婚してもよいかも」
など、当てはまりそうなものはありますか?
「離婚は結婚よりエネルギーを要する」と言われる通り、本当に離婚って大変ですよね。
生活が大きく変わるだけでなく、離婚に至るまでの様々な出来事を思い返されると、ネガティブな感情が湧いてきてしまわれるのではないでしょうか?
そんな大きなストレスの中、時間が経つことで少しづつ前を向いて歩み出され「今度こそ幸せな夫婦生活を送りたい」と思われているかもしれません。
その一方で、
「わたしは男運がないから」
「同じ過ちを繰り返したらどうしよう」
「そもそも結婚には向いていないのでは」
と、まだまだ前を向きにくかったり・・・。
ですが、これからの人生を豊かにしていかれるためにも、離婚という大きなエネルギーを費やした決断を活用しない手はありません。
これまでの夫婦生活と離婚を振り返ってみることは自分のクセや弱点、心理面や行動面における自分の傾向を知るのに大いに役立ちます。
大きな勇気を持って決断した離婚を是非これからの人生が豊かになる糧にして頂きたいと思います。
今回、結婚前カウンセリングにお越しになったAさんは悲しい離婚を経験して5年、去年お付き合いされている彼からプロポーズされるも再婚するべきか悩んでおられました。
Aさんのカウンセリング事例を通し、今後の人生を豊かに幸せにしていくためには、過去の経験を学びに変える大切さを感じていただければ幸いです。
ご相談者さまのプロフィール
5年前に離婚しシングルマザーに。
自身の不倫が原因で離婚した過去のある彼から去年プロポーズを受けるも、女性への優しい言動から不信感を抱き再婚するべきか悩まれている。
実際のカウンセリング内容:不倫の経験がある彼を信じていい?
Aさん
「彼が以前の夫婦生活の中で不倫をしたことがあり、そんな彼とこのまま再婚していいのか悩んでいます」
カウンセラー緒方
「以前の夫婦生活で不倫の経験があると、また同じことを繰り返すのでは?と不安になるわよね。
双方が離婚経験者の場合、前回の結婚離婚を通し「何を学び」「だからこそ将来どうしていきたいのか」ということをお互い明確にして分かち合うことが大事かなと思っているのだけれど、その点はどのように考えていられるかしら?」
Aさん
「その点は話してはいるのですが、彼の女性に対する対応が優し過ぎることが、悲しいし不安になるんです。
彼は「Aさんを悲しませるつもりはなかった」とは言ってくれますが、今後も同じようなことは起こりうるだろうなと。
再婚した場合、夫婦生活では彼の女性への言動で悩んだりするのでは無く、子育てや2人の将来のことについて一緒に考え、豊かな人生にしていきたいです」
カウンセラー緒方
「そうよね、彼はご自身の経験からどんな学びをされたことになるのかしらね。
お互いに話し合われた結果からどういった将来のビジョンを持っていられるの?」
Aさん
「生涯のパートナーですかね?プロポーズもされていますし・・・」
カウンセラー緒方
「素敵ね。では、その生涯のパートナーというビジョンをリアルなものにしていくために、日々のあり方や行動はどのようにしていこうと話し合われていらっしゃる?」
Aさん
「お互いパートナーとして、彼は私を悲しませることはしないというか・・・」
カウンセラー緒方
「でも実際は悲しませているのよね?」
Aさん
「そうなんです。私が都度イヤだと思うことを明確に伝えても彼はピンときていないようで。
だったら、都度都度言っても結局何も変わらないのかなって・・・」
カウンセラー緒方
「そう感じてしまわれるわよね。
どうしたら彼はAさんの気持ちに気付いてくれると思われる?」
Aさん
「彼は悪気は一切ない人なんで難しいかもしれません」
カウンセラー緒方
「ポイントは正にそこかなと私は思うのよ。
Aさんがいくら悲しいと訴えても自分は悪気がないと主張するってことは、保身からの言い訳、もしくは改善しようという気持ちが無いということににも繋がる気がするの。
彼がどう思うかは別として、Aさんは悲しいと言っていて、Aさんを悲しませている自分が事実いることを真摯に受け止める必要があるかなと・・・。
そして、これからどんな言動をしていけばAさんを悲しませず喜んでもらえる自分になれるのか。
そこを一度立ち止まって観ていかれないと、Aさんが懸念されている通り、同じことの繰り返しになってしまうと思うのよ。
彼自身の不倫での離婚だったわけでしょ?今度こそはパートナーを大事にする覚悟を感じないということは、未だ学びになっていない可能性が高そうよね」
まとめ:これまで人生で起きたことを学びに変える
Aさんは、彼の離婚が自身の不倫が原因にもかかわらず、女性に対し誰にでも優しく時には友だち以上ではと?思われる言動に疑心暗鬼となり再婚に踏み出せずにいました。
夫婦関係を解消し、離婚にいたった様々な出来事から自分という人間を客観的に見つめ直し、今後の人生を豊かにしていく糧にするには多くの時間が必要かと思います。
彼がAさんにプロポーズされる前に、同じ過ちを繰り返さない為にも一度立ち止まり自分自信を見つめ直していれば、Aさんを悲しませるような言動はされなかったかと思います。
「悲しませるつもりはなかった」と口で言うのは簡単で、言動一致してこそ人として信頼に値します。
あなたは、過去のご自身の経験という一番の学びを活用されていますか?
もし、活用されていないと思われましたら是非一度立ち止まり、過去の経験はご自身に何を学ばせてくれたのかを想うことをおすすめします。
学びにされることによって離婚での苦労や悲しみは報われ、今後の人生が今までとは全然違う豊かな日々となれば幸いです。
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