もう不倫なんてやめたい!心から幸せになるために今すべきこと【夫婦カウンセリングケーススタディ7】

不倫から抜け出す

こんにちは、夫婦カウンセラーの緒方リサコです。

もしあなたが既婚者で不倫をしているとしたら、どのようなことがきっかけだったのでしょうか?

「夫(妻)とセックスレスで寂しかったから」
「不倫相手のほうが魅力的だったから」
「甘えられる存在が欲しかったから」

などでしょうか・・・。

様々なケースがありますが、きっかけは意外と小さなことだったりします。

しかし一度踏み込んでしまうと、元の生活に戻ることは難しくなるでしょう。

それどころか、以下のような代償を払うことにもなりかねません。

「家庭崩壊」
「社会的制裁」
「病気・自殺」

このような状況になる前に問題を解決するには、どうしたら良いのでしょうか?

不倫からもう一度自分の人生を取り戻して幸せになるために「すべきこと」とは、何なのでしょうか?

今回カウンセリング事例をご紹介するNさんは、セックスレスのご主人との結婚生活を続けるべきか?愛してしまった不倫相手との道を選ぶべきか?悩まれていました。

Nさんの事例を通して、不倫の根本にある問題に気付かれ、あなたが心から幸せになるための選択をとる参考となれば幸いです。

ご相談者さまのプロフィール

結婚して8年、夫とは仲良くやっているがセックスレス。
一方で、5年前から不倫関係にある男性(Tさん)がおり、正直なところ彼の子供が欲しい・・・。
今の結婚生活を続けるべきか、離婚すべきか悩まれている。

実際のカウンセリング内容:性的満足のない結婚生活を続けるべき?離婚して不倫相手との道を選ぶべき?

カウンセラー緒方
「結婚8年、不倫関係5年ってあるけれど、結婚3年目で何かあったってこと?」

Nさん
「いえ、特に・・・主人とは今でも仲良しで外を歩くときは手を繋いでますし。ただ、Tさんと出会って体の関係をもってから彼を愛してしまうようになって・・・」

カウンセラー緒方
「そうなのね。事前に書いてもらったシートには『皆幸せでありたい』ってあるけれど、今Nさんは幸せ?」

Nさん
「いいえ・・・」

カウンセラー緒方
「だとしたら、皆が幸せであるためにどうすれば良いと思われている?」

Nさん
「普通に考えればTさんと別れて何もなかったように主人と生活していけば良いと思うのですが、もう主人とは普通にセックスができなくて・・・。
でも、もう私も32歳なのでそろそろ赤ちゃん欲しいし。
だから排卵日だけは我慢しながらセックスしているんですが、未だに妊娠しません」

カウンセラー緒方
「そっか、それは辛いわね・・・妊娠出産とその後の子育て、Nさんはどっちが大変だと思う?」

Nさん
「子育てですよね」

カウンセラー緒方
「そうなのよね。だとしたらその大変な子育てをしていくにあたって、Nさんが書いてくれているように皆が幸せになるためには夫婦間に何があれば良さそう?」

Nさん
「愛、ですか?」

カウンセラー緒方
「そうね、大きな意味では愛ね。あとは、
『この人の子供を産めるのは世の中で私だけなんだ』
『この人に僕の子供を産んでもらいたい』
という湧き出るような気持ちが、双方にあることも大事かなって思うの。
ご主人とは排卵日にいやいやセックスしているようだけれど、そんな風に思えそう?」

Nさん
「厳しいかな・・・
でも主人は家庭を大事にする人なので、子供ができたら可愛がってくれると思います。だから幸せな家族にはなるのかな」

カウンセラー緒方
「それでNさんは幸せなの?」

Nさん
「・・・いいえ・・・」

カウンセラー緒方
「そうよね、今のNさんは先ずご主人に対して誠実かというとそうではないよね。
そして、自分に対しても。Tさんに対しても100%で向き合ってはいない状態でしょ。
このままいくと、『私、何やってるんだろう・・・』と自分自身を見失っちゃうんじゃないかと心配。

不倫が良い悪いではなく、不倫を通してNさんが新たな自分を知ったり、Nさんにとっての幸せに気づいたんだと思う。
だとしたら、元に戻るのは難しいかもしれない。
でもこのままいって、相手の奥様やNさんのご主人に知れてしまった時には想像を絶する代償が待っていることになる。
そうすると、Nさんは今後お日様の元を元気に歩きにくくなるほど辛いことにもなるかもしれない。

なので、先ずは自分を大事にすることを考えて欲しい。
やっぱり『自分を愛せない人は、他者を愛することはできない』のよ。
元気で笑っているNさんがいれば、その姿を見て周りはどう思う?」

Nさん
「皆も幸せな気持ちになる・・・?」

カウンセラー緒方
「そうよね!そうなったら、まさにNさんが望む『皆が幸せになる』状態だと思わない?」

Nさん
「確かにそうですね。じゃあ、まずは自分自身を大事にするために、本当はどうしたいのか良く考えてみます。
自分のことを大事にできるようになったら、赤ちゃんは私をママとして選んできてくれるかもしれませんよね」

まとめ:「自分の心」を大事に生きて

不倫は、何かしらからの「逃避」であることが多いです。

その要因はストレスやプレッシャーなど様々ありますが、そこに向き合おうとせず逃げ道として不倫というカタチを選んでしまうのです。

不倫することで一時的には快楽を味わえますが、それはあくまでも根本にある問題解決を先延ばしにしているだけ・・・。

遅かれ早かれいつかは大きな代償が待っているでしょう。

なので不倫しそうになったり、してしまった時は、「何から目をそらしたくて不倫に逃げている自分がいるのか?」をしっかり観ることが大切です。

勇気がいることかもしれませんが、それこそが「自分の心を大事にする」ということにつながるのではないでしょうか。

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ABOUT US
夫婦カウンセラー緒方リサコ
47歳のときに22年間の結婚生活にピリオドを打ち、子連れ離婚する。熟年・調停離婚になったことから息子の心理状態に影響し、親子関係が悪化。これを機に、アドラー心理学(親子関係・家族関係)、発達心理学(主に児童・青年心理学)を学び実践をスタート、息子との関係を改善させる。その後、カウンセリングを始め、さらにパートナーシップについての独学を続ける。 離婚から5年後の52歳で、新しいパートナーとステップファミリーとなることでの日々の充実や成長を経験し、パートナーシップの大切さを自分自身でも強く実感する。長く幸せなパートナーシップを築くためのサポートができたらとピリアロハカウンセリングを設立。現在は東京代々木のカウンセリングルームを中心に活動。