出産後に夫婦の関係性が悪化…。話がかみ合わなくなりました。(産後クライシス)【夫婦関係改善Q&A】

出産後に夫婦の関係性が悪化…。話がかみ合わなくなりました。

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こんにちは
ピリアロハカウンセリングの緒方リサコです。

さて、今回のテーマは…

「出産後お互いの関係性が悪くなり、話し合いがかみ合わなくなりました」


というご相談です。

もし、そのようなご相談をされた場合「どのように答えられるかな?」とか、「自分のときはこんなことがあったかな」と思い浮かべながら、ご一緒にこの時間を持てたらと思います。

ご相談内容の背景について

出産を経て関係性が悪くなったり、話がかみ合わなくなったりすることについて、今は産後クライシスという表現がスタンダード&ポピュラーになってきています。

大人二人だけの関係性から子どもができ、産まれてきたことは、すごく楽しみで嬉しくて喜んでいたのにも関わらず、関係がちぐはぐしてきたということは昔からあることだと思いますし、みなさんにも経験があったり、お友だちから見聞きされたことがあったりするかと思います。

例えば、女性が育児で大変なのに夫が仕事で忙しくて帰る時間が遅いと
「あなたは仕事と私、どっちが大事なの?」
という表現をしてしまうことがあるでしょう。

夫の方は
「子育てが大変なのは分かるけど、自分だって大変なんだよね」
という表現になったりすることで、だんだんとお互い分かってもらえないな、分かりあえてないな、というところでかみ合わなくなってきます。

カウンセリングにいらっしゃる方の中にも出産前までは共働きの方がとても多くいらっしゃいます。

出産前の自分たちはとても建設的な話ができていたけれども、出産後に話がかみ合わなくなってしまったという方が本当に多いです。 

出産前と出産後で何が違ってきたのか考えるとしたら、やはり妊娠が分かってから出産、育児のまでの間に、夫と妻の体験・経験が、まったく違うために、コミュニケーションの違いが出てきてしまうことが関係しているでしょう。

どんなに分ろうとしても、妊娠中のつわりをはじめ体調の変化、そして出産時の大変さは、男性は分からなくて当然です。分かりようがありません。

また、里帰り出産でご実家のサポートを得てから、ご自宅に戻ってきたとき、数か月間妻がいない間に何が起きていたか?はテキストや動画では見ていたとしても、出産後1、2カ月後に初めて父親として関わる夫とはでは、やはり体験も全然違うのでついついお互い感情的になってかみ合わなくなってしまうでしょう。 

出産前は双方が仕事していると、お互いの会話も確かに建設的で、それは同時に報告しあう、レポートしあうというコミュニケーションにもなっていると思います。

そのため、感情もそこまで持たずにお互いを報告し合って「そうなんだね」「そっか」と会話が成り立っていても、出産したことで女性の方は訳が分からず泣いている赤ちゃんに対して「どうしたの?どうしてほしいの?」「オムツ?お腹すいたの?」と、赤ちゃんの気持ちに共感・共鳴して分かり合おうとする、ラポールしようというコミュニケーションが新たにスタートしています。

そういう違いがあるので、レポート型からラポール型へ片方が変わることでかみ合いの違いが生まれてきます。

そういう背景がある中、「じゃあ、どうしていったらいいの?」ということを改めて考えてみましょう。

夫婦カウンセラー緒方の回答

では、このことに対する私の意見を伝えさせてください。

私の考えは、まず子どもを持ったことで、いよいよ本当の協力体制が必要になります。

ですので、「子育てを協力してやっていこうね」という意識を夫婦で持たれるとずいぶん変わってくると考えています。

そのために、「どうしていったらいいか?」といいますと、「協力していこうね」という気持ちがあるからこそ、妻側はちょっとでも夫がやってくれたことに対して「ありがとう、やってくれてありがたい」感謝の気持ちを持ちましょう。

「もうちょっとこういう風にしてもらえたらいいのにな」という、直してほしいことがあるときには、「こんな風にしてもらえるともっと嬉しいんだけど、そうしてもらえる?」と伝えることです。

往々にしてありがちなのは、何かと比較することです。

まず実家から帰ってきたばかりだと「うちの親はこんな風にやってくれたのにあなたは全然。居てもかえって迷惑だ、邪魔だ」と、親との比較。

もしくは、色々と情報があふれていますので、「この記事にはイクメンの人がいるって書いてあるわよ」とか、「友だちのところの旦那さんは○○みたいよ」という、他人との比較が入ってしまいがちです。

そうすると、夫としてはどんなに「やろう!」と思っても、常に比較されると、やる側はやる気をそがれてしまいます。

妻側も比較をすることで、常に「夫はやってくれてない」ということに対して悲しみを覚え、悲しみから怒りに変わってくるということがあります。

ですから、自分たちは「どうしていこうか?」と話し合い、協力をしていく。

夫側は今までと生活のパターンがまるっきり変わってしまった妻が、初めて親として自分の子供を育ててくれている経験に対して、やはり労りや思いから感謝の気持ちを持つ。

「本当にありがとう。何かぼくに出来ることがあったらやれることを言ってね」ということ。

それがあることによって、お互いが協力して子育てをしていくことができるでしょう。

協力をし合うからこそ、そこには夫婦の感謝の気持ちがあるというところでうまくいくのだと感じています。

また、より一層、話をかみ合わせるために「子育ての目的・ゴールをお互い共有しあう」ことが大切です。

 だからこそ、目的に向かって「父としてこうしていこう」「母としてこうしていこう」と、「同じところに向かっているね」というところがあれば、協力しあうことも、その話し合いを持つことも、より一層かみ合ってくるのではないかと、私は考えています。

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ABOUT US
夫婦カウンセラー緒方リサコ
47歳のときに22年間の結婚生活にピリオドを打ち、子連れ離婚する。熟年・調停離婚になったことから息子の心理状態に影響し、親子関係が悪化。これを機に、アドラー心理学(親子関係・家族関係)、発達心理学(主に児童・青年心理学)を学び実践をスタート、息子との関係を改善させる。その後、カウンセリングを始め、さらにパートナーシップについての独学を続ける。 離婚から5年後の52歳で、新しいパートナーとステップファミリーとなることでの日々の充実や成長を経験し、パートナーシップの大切さを自分自身でも強く実感する。長く幸せなパートナーシップを築くためのサポートができたらとピリアロハカウンセリングを設立。現在は東京代々木のカウンセリングルームを中心に活動。